セブン-イレブン・ジャパンは6月9日、2019年度をめどに沖縄県に出店すると発表した。5年間で約250店を展開する。最後に残っていた沖縄県への出店で、セブン-イレブンは全47都道府県への進出を果たす。
店舗運営を担う100%出資の現地法人を17年中に設立する計画だ。
「沖縄県は近年の移住ブームや出生率向上などにより人口増加率も高く、市場として非常に有力なエリア」という。出店で、地元住民に加え、観光客の利便性も高まるとしている。
また地理的優位性と経済特区を生かし、プライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」のアジア各国での展開に向けたハブ(輸送拠点)として活用していく考えだ。
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