かつて「怪物」と呼ばれた松坂は、このまま「引退」するのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
右肩痛が原因で、ボールを投げることができない状況が続いている――。福岡ソフトバンクホークス、松坂大輔投手のことである。かつて「怪物」と呼ばれた男はこのまま引退してしまうのか、それとも現役を続行するのか。
すっかり音沙汰がなくなってしまった。福岡ソフトバンクホークス、松坂大輔投手のことである。
右肩痛で現在も福岡県筑後市のファーム施設でリハビリを継続中。依然としてボールが投げられずにノースロー調整を強いられており、室内でウエイトトレーニングなどを行う以外、投手としての練習は再開できていない。
定期的に数日間ほど筑後を離れて関東近郊まで出向き、腕利きの整体師のもとを訪れ、懸命に患部の治療を行っているとも聞く。だが残念ながら劇的な回復には至っておらず、実戦復帰おろか投球練習再開のメドすら立たない。
一軍は6月22日に全日程を終了したばかりの交流戦で3年連続7度目の最高勝率チームになった。パ・リーグ順位も首位とわずか1.5ゲーム差の2位。それでも先発投手陣に故障者が相次いでいることから、決して磐石とは言えない。一軍が先発不足にあえいでいるにもかかわらず、このタイミングでまたしてもコンディション不良に陥ってしまった松坂にはどうしても「一体、何のためにいるのか」と嘆きたくなってしまう。
開幕早々に左ひじの張りを訴え、登録抹消となった和田毅投手に代わり、松坂には一軍昇格を果たすチャンスが舞い込んでいた。ところが4月12日、右肩の違和感を覚えてから、そのすべては白紙に戻されてしまった。
今季は開幕ローテこそ逃したものの3月25日のオープン戦で昨季セ・リーグ王者、広島東洋カープの強力打線を相手に7回を無安打に抑える快投を見せていた。それだけにファンの期待は大きかったが、まるでここ数年の“恒例行事”のように戦線離脱が明らかになると一変。ネット上でも「はい、今年も終了。お疲れさまでした」「このままずっと給料泥棒を続ける気なのか」などといった辛らつな書き込みばかりで埋め尽くされていた。無理もあるまい。
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