アスクル「LOHACO」、荷物を車庫や物置にも配達可能に:再配達の削減目指す
アスクルが、東京・大阪限定で展開している自社配送サービス「Happy On Time」の内容を拡充すると発表。顧客が荷物が届く場所をより詳細に指定できる仕組みなどを導入する。
アスクルは8月2日、同社のインターネット通販(EC)サイト「LOHACO」利用者向けの自社配送サービス「Happy On Time」の内容を拡充すると発表した。同日から、顧客が荷物が届く場所を細かく指定できる仕組みなどを導入し、再配達の削減と顧客満足度の向上を図っていく。
Happy On Timeは、アスクルが2016年8月末に開始した自社での当日配送サービスで、東京都・大阪府の一部エリア限定で実施。ユーザーの細かなニーズへの対応に注力している点が特徴で、一定の条件を満たしたユーザーには、商品の受け取り時間を午前6時〜翌日午前0時の中から1時間単位で指定できるサービスなどを設けている。
新たに、荷物を置く場所を「玄関扉の前」「車庫」「物置の中」「裏口・勝手口の前」の4カ所から指定できる仕組みを導入する。ドライバーは荷物を配達後、モバイル端末で荷物を届けた様子を撮影し、LOHACOアプリ経由でユーザーに報告する流れ。再配達の削減が狙いで、対面での受け取りが難しいユーザーの利用を想定する。
また、これまで一定重量を超える荷物は宅配ボックスへの配達を受け付けていなかったが、今後は荷物の重量を問わず宅配ボックスへ配達。配送開始後に宅配ボックスでの受け取りに変更できる機能もアプリに導入した。過去に届けた商品の梱包用段ボール箱などを、次回の配達時に回収するサービスなども始める。
Happy On Time利用者の不在率は、6月・7月はそれぞれ約2.5%。平均値の約20.0%を大きく下回ったという。
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