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ソフトバンクの1Q、大規模ファンドと復活のSprintが好調デリバティブ損失で純利益98%減も(3/3 ページ)

ソフトバンクグループの2018年3月期 第1四半期(17年3〜6月)の連結決算は、売上高・営業利益がともに前年同期比を上回ったものの、中国Alibaba株のデリバティブ取引関連で巨額の損失を計上。純利益は98%減となった。

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主な質疑応答

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質疑応答での孫社長

 会見での主な質疑応答は以下の通り。

――KDDIとNTTドコモが、MVNO(仮想携帯電話事業者)を意識した格安の料金プランを開始したが、ソフトバンクは追随しないのか。

孫社長: 現時点では全く考えていない。当社の通信事業では今期、スマホの解約率の改善に成功し、KDDIを下回ることができた。サブブランドMVNO「Y!mobile」も好調だ。Y!mobileは、ソフトバンクとの差別化に成功したことがヒットの要因と考えているので、他のキャリアに追随したプランを始める予定はない。

――SoftBank Vision Fundの運営方針について、より詳しく聞きたい。

孫社長: このファンドは、興味を持った企業の20〜40%の株式を持ち、筆頭株主に近い立場で経営に影響を与えていく。過半数の株式の取得を目指すことや、ソフトバンクブランドに染めること、経営陣を送り込んで子会社化することは運営方針とは異なる。

 ベンチャーキャピタルのように3〜5%のみの株式を取得し、上場したらすぐ売るといった短期間の取引を行うつもりもない。資本関係という“血のつながり”を生かし、一定以上の期間に渡って関係を築きたい。

 収益を得ることだけがファンド運営の目的ではなく、「情報革命」という趣旨に賛同した企業の集団を作り上げていきたいと考えている。

――SoftBank Vision Fundで、現在投資を検討している企業はあるのか。

孫社長: 配車サービスの米Uberと米Lyftに興味をもっており、話し合っていきたいと考えている。



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