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失敗しない社内カフェへ 実体験から生まれた提案:オフィスから考えるワークスタイル変革(4/4 ページ)
オフィス家具メーカーのプラスが提案しているカフェスペース「5 TSUBO CAFE」。その提案が生まれた背景には、失敗を重ねながらオフィス改革とコミュニケーション活性化に取り組んだ自社の経験があった。
通いたくなるオフィスに
5 TSUBO CAFE導入後の活用方法だけでなく、導入する前にコミュニケーションの“下地”を作ることを勧める提案も始めた。まずは交流を促すイベントなどを実施して、お互いに会話をする雰囲気を作っておくことが、カフェのコミュニケーション活性化効果を高めるからだ。
しかし、そうすると、社内コミュニケーションに課題がある企業が改革に取り組み始めてから、プラスの商材である5 TSUBO CAFEを導入するまでには時間がかかる。なぜこのような提案をしているのか。
「5 TSUBO CAFEだけでなく、オフィス市場全体として考えているからです」と田中氏は説明する。会社に行かないと仕事ができなかった時代とは違い、通信技術が発達している今、オフィスに行かなくてもできる仕事は多い。オフィス用品の市場として見ると、危機感は強い。
働き方の多様化に対応しながらも、オフィスをさらに快適にして、通いたくなる場所にすることがプラスの役割の1つ。通いたくなるオフィスとは何か。居心地が良いオフィス、仕事がうまくいくオフィス、行かないと得られないものがあるオフィス。そんな場所にしていくためには、ソフトの部分の提案が欠かせない。
「オフィスの中心は人。人がいて初めて成立するのです。“ワーカーファースト”で考えることが大切です」(田中氏)。
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