欧米政治家に学ぶ、ビジネスパーソンに「化粧」が必要なワケ:世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)
エマニュエル・マクロンがフランスの大統領に就任して3カ月以上が経過した。政界に新しい風を吹き込むと期待されたが、自分のメイクのために340万円ほどを使っていたことが判明し、支持率が急落。若い男性の間でもメイクをしている人が増えているような気がするが、広く普及する可能性はあるのか。
若さと爽やかなイメージのエマニュエル・マクロン(39)がフランスの大統領に就任して3カ月以上が経過した。
支持率が4%まで落ちたフランソワ・オランド前大統領の後任として、既存政党に属さないマクロンはフランス政界に新しい風を吹き込むと期待された……が、早くも国民からは見放されつつある。
就任直後の2017年5月に62%だったマクロンの支持率は、8月末には40%まで落ち込み、不支持率は57%に達している。原因は労働問題や閣僚らの不正経理問題、妻であるファーストレディの処遇問題などが挙げられている。
そして今、そんなマクロン大統領にさらなる「スキャンダル」が報じられている。ウォーターゲートやロシアゲートをもじった「メイキャップ・ゲート」と呼ばれる問題が浮上しているのだ。報道によると、マクロンは大統領に就任してから3カ月で、自分のメイクのために、2万6000ユーロ(約340万円)ほどを使っていたことが判明した。
前任者のオランドもメイクやヘアカットを担当するスタッフに月1万ユーロ支払っていた。ただ自分のイメージアップのためだけに使われるこうしたメイク費用が、国民の血税で賄われていることを考えると、やはり高額な気がする。
金額のことはさておき、ニュースへの反応などを見ていると、欧米でも男性がメイクに多額をかけるのはいかがなものかという意見が少なくない一方で、政治家や大統領だから仕方がないという声も多く、「まあ、フランス人だしね」という意見も見受けられた。
日本でも少し前に、男性ビジネスパーソンもメイクをすべきだとの話がちょこちょこ話題になっていた。メイクをして営業に行ったら印象が良かったというようなニュースを見た記憶があるが、最近は以前ほどこうした話は聞かない。ただ若い世代の中性的な男性たちがメイクをしているといった話題はたまに目にするし、ビジネスとして容姿がかなり重要になるホストクラブなどでもメイクする従業員は多いと聞く。
そんな男性のメイク事情だが、欧米に目を向けると、英国などでは男性メイクがこれからトレンドになると話題になっている。男性メイクが広く普及する可能性はあるのだろうか。
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