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楽天、格安スマホ「FREETEL」買収:MVNO市場の競争激化
楽天がプラスワン・マーケティングの「FREETEL」を買収。「楽天モバイル」に加え、MVNO事業をさらに拡大する。
楽天は9月26日、プラスワン・マーケティングが展開するMVNO事業「FREETEL(フリーテル)」を11月1日付で買収すると発表した。買収額は5億2000万円。
楽天は2014年10月にMVNO事業「楽天モバイル」をスタートしており、FREETELの事業とユーザーの獲得で事業拡大を図る。「両社において事業シナジーを検討するべく、協業に向けた取り組みを進める」という。
プラスワンマーケティングの17年3月期の単体決算は、売上高100億円に対し営業赤字53億円、最終赤字55億円を計上。4月には「業界最速」などと表示した広告が消費者庁から措置命令を受け、競争が激化するMVNO市場の中で苦戦していた。
FREETEL事業の業績は売上高43億円。楽天は資産約19億円と負債約31億円を承継する。FREETELの買収による楽天の連結業績に与える影響は軽微という。
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