広告代理店3位のアサツーディ・ケイは10月2日、米投資ファンドBain Capital(ベイン)が株式公開買い付け(TOB)で同社を買収すると発表した。買収総額は最大約1517億円。
ADKはアニメ制作のゴンゾを子会社化するなど、コンテンツ制作などに経営資源を集中する一方、収益性の改善は不十分だとし、「より踏み込んだ改革を実行することが急務」と判断。広告世界大手WPPとの資本提携を解消し、ベインが持つ事業改善ノウハウを活用して大胆な構造改革を進めるとしている。
TOBは全株式の取得を目指して3日から11月15日まで実施。1株当たり3660円で買い付ける。TOBが成立すれば、ADKは上場廃止になる。
ADK株価は10月2日終値で3170円。時価総額は1323億円。
ベインキャピタルは総額約750億ドルを運用する投資ファンドで、日本ではすかいらーくやドミノピザ・ジャパンなどに投資している。
アサツーディ・ケイは1999年に旭通信社と第一企画が統合して設立。2016年12月期の売上高は3526億円。
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