次どうするのか 絶対に負けられないボクサーの村田諒太:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
10月22日、ボクシングの村田諒太が王者のアッサン・エンダムに挑む。因縁のリマッチになるわけだが、村田はどのような思いで戦い、対戦後はどのようなプランを考えているのか。
次のリマッチで勝利しても
村田がラスベガス再進出を図る上で喉から手が出るほどに欲しいモノは、主要団体が認定する世界ミドル級のベルトだ。アラム氏も無論今回のリマッチでエンダムを打ち破り、WBA世界ベルトを腰に巻いた上で本場のリングに再登場する流れを頭に描いている。
さらにその先々を見渡せば、他団体のチャンピオンとの統一戦というドリームプランにまで広がってくる。WBO世界ミドル級王者で25戦25勝のビリー・ジョー・サンダース(英国)は、村田陣営が昨年までターゲットにしていた相手だ。
またWBAスーパー、WBC、IBFの世界ミドル級3団体統一王者で38戦無敗のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)。言わずもがなの強さを誇って「GGG(トリプルG)」「キング・オブ・キングス」など多くの異名を持つゴロフキンは9月16日に、ラスベガスのTーモバイルアリーナで元WBC世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)と防衛戦を行ったが、結果はドローに終わった。
アルバレスもまた1階級下のWBO世界スーパーウェルター級を制し、2階級制覇を成し遂げた27歳の若き実力者で52戦49勝34KO、1敗2分という素晴らしい戦績の持ち主。しかも前回の世界戦では王者のゴロフキンよりもアルバレスのほうがファイトマネーが高かったというエピソードがあるくらい、ミドル級のスーパースターとして圧倒的な人気を集めている。
ゴロフキンとアルバレスの再戦は来年再び行われそうな雲行きだ。いずれにせよ、ラスベガスを拠点にワールドワイドな戦いの大海原へ打って出る覚悟を村田陣営が決めている以上はミドル級のトップクラスであるゴロフキン、アルバレス、サンダースと拳を交えて勝利する必要性がある。ゴロフキンの保持するWBAスーパーミドル級王座よりもエンダムのWBAミドル王座は事実上の格下扱いとなるだけに村田は次のリマッチで勝利しても、さらなる上のステップを目指そうと心に決めているはずだ。
村田は以前からプロボクサーとしてまい進している中で「ラスベガスでの成功」を大目標とし、公言している。彼の地で成功を収めれば、万人からチャンプと認められる地位と名誉、そして巨万の富も得られるのだ。
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