京王線沿線に住む人が「これからはやりそう」と考える駅は、「調布」が34.6%でトップ――不動産情報サービスのLIFULLの調査でこんな結果が出た。回答者からは「これから映画館や複合商業施設ができるから」「駅が地下化し、南北の通行が便利になったから」などの声が集まった。
LIFULLは「調布では駅前の大規模再開発が進められているほか、体育施設『武蔵野の森 総合スポーツプラザ』が2020年東京オリンピックの競技会場となることも決定している。これからはやりそうな条件がそろっている」とみる。
新宿へのアクセスの良さや家賃の安さが評価され、調布は「住んでみたい駅」の項目でもトップだった。
2位は「仙川」、3位は「新宿」
「はやりそうな駅」の2位は「仙川」(13.6%)。「ここ10年でとても発展しているから」「毎年人が増えているから」などの意見が挙がった。
LIFULLは「仙川はかつて各駅停車のみの停車駅だったが、01年には快速、15年には区間急行の停車駅となり、駅の利便性が高まっている。駅前には高級スーパー・カフェ・雑貨店などおしゃれな店が並び、洗練された雰囲気となっている」と分析する。
3位は「新宿」(9.4%)。「人が最も行き来するから」「大都会だから」「廃れることはない」などと評価されていた。
LIFULLは「16年には新宿駅南口に複合ビル『新宿ミライナタワー』が竣工し、商業フロアに開業した(複合商業施設の)『NEWoMan(ニュウマン)』が大きな話題となった。これからもはやり続けそうな駅として支持を集めたようだ」としている。
4位以下は「府中」(7.6%)、「笹塚」(4.2%)、「千歳烏山」(3.8%)、「飛田給」(3.4%)――と続いた。
調査は6月12〜14日に、インターネット上で実施した。対象は、京王線沿線に自宅の最寄り駅があり、週に3日以上京王線を利用している15歳〜69歳の男女で、500件の有効回答を得た。
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