「太陽の塔」内部公開迫る 48年前大阪万博からどう進化?:1月19日予約開始(1/2 ページ)
1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」内部公開に向けて、一般予約開始が迫っている。大阪万博の展示を修復、復元した内部の見どころとは?
1970年に開催された大阪万博のシンボルで、現在も広く親しまれている万博記念公園(大阪府吹田市)の「太陽の塔」。大阪万博閉幕以来、48年ぶりの内部常時公開に向けて、一般予約開始が1月19日に迫っている(公開開始は3月19日)。
内部の改修作業を経て、いよいよ公開される太陽の塔。48年前の万博開催当時、どのような展示があったか知らない、記憶にないという人も多いだろう。見どころをあらためて紹介する。
行方不明の巨大展示を復元
太陽の塔といえば、遠くからでもよく見える巨大なシルエットが象徴的だ。その高さは約70メートル、地面と接する部分の直径は約20メートル。芸術家の岡本太郎氏がデザインし、大阪万博のテーマ館のシンボルとして建造された。
その内部はどうなっていたのか。万博期間中は高さ約41メートルの「生命の樹」を中心に、生命の歴史を感じさせる展示物が公開されていた。閉幕後は、期間限定で内部を公開したことはあったものの、基本的には非公開だった。
建造から約50年がたち、耐震補強工事が必要となったことから、同時に内部の改修工事も実施。展示物を修繕して公開することになった。大阪府の万博記念公園事務所の担当者は「全国から公開の要望もいただいていた」と話す。
見どころの1つとなるのが「地底の太陽」という展示だ。塔の外観を見ると、3つの「顔」がある。頂部にある「黄金の顔」、正面にある「太陽の顔」、背面の「黒い太陽」だ。そして、万博開催当時は、地下空間に「地底の太陽」という第4の顔も展示されていた。高さ約3メートル、全長約11メートルの巨大な展示だったが、展示が終了してからは行方が分からなくなってしまい、現在も見つかっていない。
今回の改修工事では、この「地底の太陽」を復元。生まれ変わった第4の顔が、来場者の目を引きそうだ。
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