「太陽の塔」内部公開迫る 48年前大阪万博からどう進化?:1月19日予約開始(2/2 ページ)
1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」内部公開に向けて、一般予約開始が迫っている。大阪万博の展示を修復、復元した内部の見どころとは?
生物の模型はよりリアルに
もう1つのメイン展示が「生命の樹」。原生生物から恐竜、哺乳類、人類の誕生に至る過程を、生物の模型で表した展示だ。展示は1本の樹に見立てており、上部に行くほど進化した生物の模型が現れる。
この「生命の樹」は、万博開催当時の展示物を修繕したものになるが、48年前とは違う部分もある。292体だった模型は183体に減る。耐震工事で壁を厚くしたことで、展示スペースが多少狭くなったからだという。しかし、模型は見応えのあるものになる。当時のまま展示する模型もあるが、マンモスや恐竜など、「よりリアルに、生き生きと感じられるようになったものもある」(担当者)という。
内部改修事業への寄付者を対象に、2017年12月21日に開始した先行予約では、専用サイトにアクセスが集中し、システムがダウン。予約ができなくなる事態が発生した。一般予約開始のタイミングは、先行予約以上のアクセスが想定される。担当者によると、システムに負荷がかかっても耐えられるようにテストを実施。システムダウンの原因の1つだった、スマートフォンなどの通信機器からのアクセス集中に対応できるようにして備えているという。
一般予約は1月19日午前10時から。4カ月先まで予約を受け付ける。予約時間は30分ごとに区切られ、1日で最大1120人が入場できる。入館料は大人700円、小中学生300円(万博記念公園入園料が別途必要)。
約50年前、世界の人々が詰めかけた輪の中心にあり、現在までその姿は大阪のシンボルとして人々の記憶に刻まれてきた。生まれ変わった太陽の塔を訪れて、その歴史を感じてみるのもいいかもしれない。
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