清宮の体調はイマイチなのに、日本ハムが一軍にこだわる事情:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
早くも清宮フィーバーが風前の灯だ。オープン戦7試合に出場して、19打数連続無安打。さらにコンディションを崩して、戦線離脱を強いられることに。それでも日本ハムは清宮を開幕スタメンで起用したいようだ。その理由は……。
早くも清宮フィーバーが風前の灯だ。
北海道日本ハムファイターズのドラフト1位ルーキー、清宮幸太郎内野手が限局性腹膜炎を患い、東京都内の病院に3月12日夜から入院していたが、15日に退院し、一時帰宅した。清宮は2月の沖縄キャンプ中も急性胃腸炎でダウンしており、腹部の不調を訴えたのはこれで2度目。ここまでオープン戦7試合に出場して、19打席連続無安打。バットからいまだ快音が響かないなか、コンディションを崩しての戦線離脱を強いられたことで大幅に調整が遅れている。
当面は千葉・鎌ケ谷の寮で治療に専念する見込み。チーム再合流の時期は19日以降の週明けにあらためて判断されることになった。これから急ピッチで仕上げたとしても残り2週間余りとなった開幕に間に合わせることは至難の業だ。
それどころか、心身ともに疲労困憊(こんぱい)でボロボロの18歳を再び一軍へ帯同させ、プレッシャーを与え続ければ逆にパンクしてしまう危険性も十分あると言える。「2度あることは……」と考えれば、それこそ3度目となる腹部の不調などコンディション悪化を繰り返す心配も脳裏をよぎる。
限局性腹膜炎や急性胃腸炎が発症した原因についてはハッキリしていないが、日本ハム入団当初から清宮が重圧に苦しめられ続け、それが引き金になった可能性は否定できない。早実でプレーしていた高校時代は、自身のバットが湿ってチームを甲子園に導けずとも世間やメディアは比較的暖かい眼差しを向けてくれていた。
しかしプロの世界は違う。「開幕一軍入りへ照準」「開幕スタメン奪取だ」などと各メディアに連日のように騒ぎ立てられながらも、結果が出なくなると必然的に風当たりは段々と厳しくなっていく。アマチュアと違って自分のプレーが対価に結びつく世界なのだから、それは当然のことだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
卓球王者の張本が、いまひとつ支持を得られない要因
全日本卓球選手権の男子シングルス決勝で、14歳の張本智和が王者・水谷隼を破って優勝した。最年少優勝の偉業を達成したのに、いまのところ“張本フィーバー”は起きていない。なぜ新王者がいまひとつ支持されないかというと……。
大人たちによって作り上げられた“ポスト真央”、本田真凛の悲劇
オトナたちによって作り上げられた「悲劇のスター候補」だったのかもしれない。女子フィギュアスケートの本田真凛のことだ。期待されていた韓国・平昌五輪の代表入りを逃してしまったことで、今後の彼女はどうなる?
なぜ地図で「浅草寺」を真ん中にしてはいけないのか
地図を作成している編集者に、2枚の地図を見せてもらった。1枚は浅草寺が真ん中に位置していて、もう1枚は浅草寺が北のほうにある。さて、実際に地図に掲載されているのは、どちらなのか。答えを聞いたところ、予想外の結果に!?
6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
6畳弱の狭い物件が人気を集めていることをご存じだろうか。物件名は「QUQURI(ククリ)」。運営をしているピリタスの社長に、その理由を聞いたところ……。
野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか
人気情報番組『サンデーモーニング』に出演している野球評論家・張本勲氏のコメントが、ネット上でしばしば“炎上”する。現役時代の張本氏は偉大な選手だったのに、なぜ失言を繰り返すのか。スポーツライターの臼北氏が分析したところ……。
