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オンキヨーが「肩乗せスピーカー」国内初披露 ソニー、BOSE製品とどう違う?独自のAI搭載で対話充実(2/3 ページ)

オンキヨー&パイオニアが、展示会「第2回 AI・人工知能 EXPO」に、肩に乗せて使うタイプのスピーカー「VC-NX01」を出展。国内で披露するのは初めて。独自のAIを搭載し、対話が充実した点が特徴という。マーケティング担当者に他社製品との違いを聞いた。

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他社製品とどう違う?

 オンキヨーの担当者は「提携する米SoundHoundの音声対話技術『HOUNDIFY(ハウンディファイ)』を組み込むなど、パートナー企業と協力して作り上げた独自のAI(人工知能)『Onkyo AI』を搭載している点が他社製品と異なる」と強調する。

 ソニー製品はテレビとの接続がメインで、専用の小型受信機を介した音声再生が主な用途。音声対話には対応していない。BOSE製品は「Siri」との連携は可能だが、自社でのAI開発は行っていない。

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ソニーが昨年10月に発売した「SRS-WS1」

 現段階でのオンキヨー製品の試作機はBluetoothでスマホと接続し、アプリで操作する形式だが、「ゆくゆくはスピーカー内にSIMカードを搭載し、スタンドアロンで動作する予定」という。「クラウド上のAIと自律的に通信・連携するため、話すほどに賢くなるだろう」としている。

「レストランを予約しましょうか?」

 具体的には、AIとの対話によって(1)店舗の予約、(2)スケジュール管理、(3)ナビゲーション、(4)音声での着信通知、(5)口頭指示での音楽再生――などが可能になるという。

 「今の気分に合った音楽を流して」といった指示に応じるほか、スピーカーが自ら「もうすぐ12時(正午)です。近くのレストランを予約しましょうか?」などとユーザーに話しかけ、返答すると予約する――といった用途も可能になるとしている。

 担当者は「肩に乗せるだけで道案内をしてくれるので、ナビアプリを見ながらの“歩きスマホ”防止に貢献できそうだ。バイクや自転車を運転しながら、正しいルートが分かる点も魅力だ」と自信を見せる。

 首元にセンサーを搭載し、身に付けるだけで起動する機能も設けた。AIの音声を男性、女性、アニメ風“萌えボイス”――の3種類から選べるなど、遊び心の効いた機能も取り入れている。

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首元に搭載したセンサー

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