KDDIが提案する「ワクワク」とは？ 高橋新社長が就任会見で語ったこと：サッカー本田選手とタッグも（2/3 ページ）

4月1日付でKDDIの新社長に就任した高橋誠氏が会見を開催。「KDDIを“ワクワクを提案し続ける会社”にしたい」と決意を語った。サッカーの本田圭佑選手とタッグを組んだ新施策なども相次いで発表した。

[濱口翔太郎，ITmedia]

ベンチャー支援も強化

　2つ目は、IoTや5Gなど最先端の分野に取り組む企業への支援拡大だ。KDDIは同日付で、有望なベンチャー企業への出資を行うファンド「KDDI　Open Innovation Fund 3号」を設立。今後5年間で200億円規模の投資を行っていくという。

「KDDI　Open Innovation Fund 3号」の構造

　顧客企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援するビジネスも始める。拠点として、開発スペースやワークショップスペースなどを設けた施設「KDDI DIGITAL GATE」を今夏にも東京・虎ノ門にオープンする。

　KDDIとパートナー企業で構成される専門チームが、IT活用を進めたいクライアントをコンサルティングし、課題抽出からサービスまでをワンストップで支援する。

「KDDI DIGITAL GATE」のイメージ

　高橋社長は「ファンドとビジネス支援には、昨年設立したアクセンチュアとの合弁会社ARISE analyticsと、昨年買収したIoTベンチャーのソラコムなども参加する。ベンチャーとの距離が近い両社は、ベンチャー企業の発掘と事業共創に最適だと判断した」と狙いを話す。

サッカー本田圭佑選手ともタッグ

　3つ目は、サッカー日本代表・本田圭佑選手が昨年9月に立ち上げたベンチャーNow Doへの協力だ。

　KDDIは今後、Now Doとスポーツメディア運営の運動通信社と手を組み、Web上で（1）スポーツを教えたい人、（2）スポーツを習いたい人、（3）スポーツ施設の運営者――をマッチングするサービスを共同開発していく。リリースは今年5月を予定する。

本田選手が説明する、Now Doの企業理念

　高橋社長は「先日、突然本田選手がオフィスにやって来て提案をいただいた。熱い思いが伝わってきたので協力を決めた」と明かす。

　「当社が進めるIoTビジネスは、スポーツビジネスとも相性が良いと考えている。スタートトゥデイの『ZOZOSUIT』ではないが、ウェアにセンシングデバイスを装着して練習すると課題が分かる仕組みを取り入れても面白そうだ」