ハウル、もののけ姫の世界を体感 「ジブリパーク」2022年度開業:あの建物を再現
愛知県は、長久手市の愛・地球博記念公園に整備予定のテーマパーク「ジブリパーク」について、2022年度に開業すると発表。スタジオジブリによる基本デザインを公開した。
愛知県は4月25日、長久手市の愛・地球博記念公園に整備予定のテーマパーク「ジブリパーク」について、2022年度に開業すると発表した。合わせて、スタジオジブリによる基本デザインを公開。ジブリ作品の世界に親しめる5つのエリアを構築する。
基本デザインによると、「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」「どんどこ森エリア」の5エリアを整備する。
公園北側の入り口から入ると、最初にあるのが「青春の丘エリア」。入り口付近にあるエレベーター棟を、映画「ハウルの動く城」などの作品で描かれる19世紀末の空想科学的要素を取り入れた建物に改装し、メインゲートにする。また、その付近には、斜面の高低差を活用して、「耳をすませば」に登場する店「地球屋」を再現する。
18年9月末に営業終了の温水プールがある場所に整備するのが「ジブリの大倉庫エリア」。映像などの展示室、子どもの遊び場、展示物を収蔵する倉庫などを整備する。
「もののけ姫」をテーマにした「もののけの里エリア」には、「タタラ場」をモチーフにした建物を整備。広場には「タタリ神」や「乙事主(おっことぬし)」をモチーフにしたオブジェの設置も計画している。
魔法を題材とした2作品にちなんだ「魔女の谷エリア」は、公園中心部の「大芝生広場」付近に整備。「ハウルの動く城」の「ハウルの城」や「魔女の宅急便」の「オキノ邸」(主人公・キキの実家)、遊戯施設などを整備する。
現存する展示施設「サツキとメイの家」の周辺も再整備し、「どんどこ森エリア」にする。「サツキとメイの家」の受付所などのデザインを新しくするほか、裏山の森に散策路を整備する。
愛・地球博記念公園は、05年の愛知万博のメイン会場として整備された。愛知万博のテーマである「人、生き物、地球に対する『愛』」という理念が、ジブリ作品と共通していることから、「公園内にジブリの世界をさらに広げていくことが、愛知万博の理念継承につながる」ことを事業の趣旨として掲げている。
ジブリパーク整備構想については、17年5月に愛知県とスタジオジブリが合意していた。今回、開業時期などについて確認書を交わした。
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