2015年7月27日以前の記事
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スシローの進化についていけなかったかっぱ寿司1人負けした理由(4/5 ページ)

かつて業界をリードする立場だったかっぱ寿司が、競合他社に次々と追い抜かれている。逆転を許してしまった背景にはいったい何があるのだろうか。

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味や顧客体験の向上に努力し続けた歴史

 回転すし業界はすしの味や客が来店する楽しみを向上させる取り組みも盛んである。

 ジャーナリストの長浜淳之介氏は、はま寿司の強みとして親会社であるゼンショーホールディングスとのシナジー効果を挙げている。例えば、はま寿司の「肉寿司」にはすき家で培った肉の調理技術が生かされている(関連記事:「はま寿司」が急成長! 「かっぱ寿司」を追い越せた理由 )。

 くら寿司は、食べ終わった皿をカウンターの穴に入れると景品がもらえる「ビッくらポン!」や、ほこりなどからすしを守る「鮮度くん」を導入している。

 業界最大手のスシローは前述した通り「食材原価率約50%」を掲げ、「安くてうまいすし」の提供に努めてきた。さらに、04年にセントラルキッチンを全面廃止し、鮮度の高い商品を提供直前に調理する方式にした。

 ここに挙げたのはあくまで一例だ。かっぱ寿司もさまざまな手は打ってきている。だが、競合もこれだけの戦略を打ち出してきたのだ。

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ビッくらポン!(出所:くら寿司公式Webサイト)
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鮮度くん(出所:くら寿司公式Webサイト)

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