4241日ぶりに勝利をつかんだ、松坂大輔と倫世夫人の絆:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
平成の怪物、松坂大輔投手が12年ぶりに白星をつかんだ。勝利を手にした日は母親の誕生日だったのにもかかわらず、ウイニングボールは「家族」に渡すという。なぜ妻や子どもに渡すのかというと……。
やや“起点”が違った
松坂の妻は元日本テレビアナウンサーの倫世夫人。3人の子どもとともに米国のマサチューセッツ州ボストンで自宅を構え、生活している。ボストンレッドソックスを退団して以降、2013年のクリーブランド・インディアンスの傘下マイナー3A在籍時代から日本球界復帰を経て、ここまで延べ5年以上も松坂自身は家族と離ればなれで単身赴任生活を送っている。
これまでも何度か書いたことがあるが、5歳年上の倫世夫人に松坂はプライベートでほとんど頭が上がらないともっぱらだ。いや、こういう表現よりも、どちらかといえば松坂が倫世夫人に家庭のことをすべて任せっ切りにしているからこそ、あえて自ら望む形で“言いなり”になっているというほうが適切な言い方なのかもしれない。
一説には確かに以前から松坂が妻の倫世夫人に尻を叩かれながら「全米屈指の学術都市・ボストンにおける3人の子どもたちの高額な教育費」と「家族4人が“セレブ”な生活を過ごすための仕送り」を稼がなければならない環境に置かれているともささやかれ続けている。
だが、実際のところはやや“起点”が違うようだ。実は2014年オフにニューヨーク・メッツからFAとなった時点でコンディション的に無理ならば現役引退も視野に入れてほしいと訴えていた倫世夫人に対し、松坂自身が「自分はとにかく日本へ復帰してでも野球を続けたい」と突っぱねた。さらに「お金を稼ぐためにもプレーに集中したいから、家庭のほうに関してはいろいろな注文も聞くのでどうか全部やってほしい」と懇願し、渋々承諾をもらって単身赴任生活に突入した。こうした事実も周囲が打ち明け始めた今になってようやく見え隠れしてきた。
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