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ノンアルコール飲料、飲食店で「置いて当たり前」の時代に:「まずはビール」はもう古い!?(2/2 ページ)
飲食店のうち8割がノンアルコール飲料を提供しているという調査結果が出た。中には飲み放題メニューに入れるなど提供方法も工夫している店もあるほどで、居酒屋に行った時の「まずはビール」は古くなりつつあるのかもしれない。
客の要望で飲み放題のメニューに
飲み放題のメニューに入れて好評を得た店も。数店舗を展開するあるアジア系料理店では、元々ノンアルコールビールを飲み放題メニューに入れていなかった。しかし、「飲み放題で(別途注文して)宴会の空気を乱したくない」という客のリクエストを受けて追加したところ、かなりの注文を受けるように。ビール会社のロゴ入りなど、アルコールが入っているようなグラスで提供して見た目を工夫した店もあった。
実は、調査対象となった飲食店のうち67%が1店舗のみの運営。ノンアルコールビールのトップブランド「アサヒ ドライゼロ」を擁するアサヒグループホールディングスの担当者は「大手外食チェーンは、客が飲酒運転するリスクを減らすため以前からノンアルを置く必要があったが、これだけ定着してきたので個人店にも広がりつつある」とみる。
飲み会冒頭で、一斉に「まずはビール」と叫ぶのも今や昔。ノンアルを出す店が増えたことで、お酒を飲めない人、飲まないようにしている人も、飲み会は無理せず楽しめるようになってきたのかもしれない。
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