2015年7月27日以前の記事
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出荷量が4年で7倍 ピーチの「龍角散」人気の秘密工場もフル稼働(2/3 ページ)

青いラベルでおなじみの「龍角散」を飲みやすくした「龍角散ダイレクトスティック ピーチ」がバカ売れしている。従来の龍角散は微粉末の状態で缶に入ったものだが、同商品は顆粒にしてスティックに入れてある。人気の秘密は飲みやすさ以外にもあった。

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中国人観光客に大人気

 龍角散ピーチの売り上げに大きく貢献しているのが中国人観光客だ。

 龍角散の広報担当者は「中国の方が多く購入しているようだ」と説明する。同商品は韓国、台湾、香港では購入可能だが、中国では販売していない。

 広報担当者の説明を裏付けるデータがいくつかある。

 データ分析などを手掛けるTrue Data(東京都港区)は、全国ドラッグストアのPOSデータをもとに18年2月のインバウンド消費動向調査を実施した。調査によると、龍角散ピーチはトップ3にランクインしている。

 True Dataはインバウンド消費において、リップクリームやこんにゃくゼリーといった商品でも、ピーチ風味が売れ筋になる傾向があると分析している。インバウンド消費の主役である中国人観光客にとって、桃は不老長寿の象徴であり、縁起のよい果物だ。

 インバウンド需要を取り込んで売り上げを伸ばしているココカラファインでも同様の動きがある。「龍角散ダイレクトスティック」シリーズの売り上げは17年比で1.5倍のペースで増えており、ミントよりピーチのほうが人気だという。

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True Dataのインバウンド消費動向調査に基づいた18年2月の売り上げ個数ランキング(出所:True Data公式Webサイト)

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