“FGOのある生活”って、何?:人気スマホゲーの名物プロデューサーが宣言(1/2 ページ)
人気スマホゲーム「FGO」のプロデューサーが「“FGOのある生活”をデザインする」と宣言した。ゲームの世界をスマホの外に広げ、ユーザーの生活の一部にしてもらうというのが狙いだ。
人気スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」の名物プロデューサー、塩川洋介さんの記者会見での発言が話題を呼んでいる。会見は5月15日に開かれ、塩川さんがこのゲームのプロジェクトの「クリエイティブプロデューサー」に就任、合わせて総合プロデュースチームを発足させメンバーも募集するという内容。その中で飛び出したのが「“FGOのある生活”をデザインする」という宣言だ。
ゲームの運営が「生活をデザインする」とは一体どういうことなのか。Twitterなどでも盛り上がっているこの発言、背景にはゲームの世界観をスマホの外に積極的に“輸出”してユーザーを増やしてきた、FGO流のコンテンツ戦略があるようだ。
「ゲーム外を制する者がゲームを制す」
FGOはディライトワークス(東京都目黒区)が開発・運営しているスマホゲーム。プレイヤーはゲーム内で「マスター」となり、英霊(サーヴァント)と呼ばれるキャラクターを従えて世界を救う旅に出る。著名なクリエイター陣を起用してのストーリー展開や、歴史上や伝説の英雄をもとにしたキャラクターなどが受け、国内だけで1200万ダウンロードを突破。塩川さんはゲームの開発・運営側を代表してメディアに登場しており、これまでも「弟子入りプロジェクト」などのユニークな取り組みや発言で話題を集めてきた。
今回の会見で塩川さんは「ゲーム外を制する者がゲームを制す」と説明した。というのも、元々FGOはゲームの外、リアルとリンクさせた仕掛けで何かと話題を呼んできたからだ。ゲームの舞台が何者かに占領されてしまうというストーリーが公開されたときは、同じタイミングで公式サイトやTwitterのアカウントが“封鎖”された。こうした工夫がSNSなどで盛り上がって既存のファン以外からも広く認知されてきたこともあり、「ゲーム以外のことも含めて付加価値を提供できるかがこれからのゲームに求められる」(塩川さん)と考えた。
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