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「セダンを大切にしている」 マツダの「アテンザ」大幅改良:セダンを選ぶクルマ好きに(1/2 ページ)
マツダは、主力モデル「アテンザ」(セダン・ワゴン)を大幅改良。スポーツタイプ多目的車(SUV)の需要が拡大する中、フラッグシップセダンの新型アテンザを投入し、顧客層の再拡大を狙う。
マツダは5月24日、主力モデル「アテンザ」(セダン・ワゴン)を大幅改良し、予約受注を開始した。6月21日に発売する。スポーツタイプ多目的車(SUV)の需要が拡大し、セダンやステーションワゴンの市場は縮小傾向にある。フラッグシップモデルに位置付ける新型アテンザを投入し、顧客層の再拡大を狙う。
「クルマ好きの大人」をターゲットに
「私たちはセダンを大切にしている。アテンザなどのセダンで最高のパフォーマンスを実現し、その上でSUVなどの車種に展開する。その意味で極めて重要なモデルだ」。新型アテンザの発表会で、小飼雅道社長は強調した。
アテンザが属するセダンとステーションワゴンの国内市場は縮小している。マツダによると、このセグメントの新車登録台数は2015年から3年連続で減少。SUVなどのモデルの人気が高まってきたからだ。
セダンとワゴン全体の市場が縮小する一方、このセグメントの輸入車の販売は減っていないという。このことから、「クルマ好きの人たちはまだセダンを選んでいる」と考え、そのようなユーザーに選ばれるモデルを目指した。
想定するメインターゲットは、40代以上で輸入車を同時に検討するような層。これまでのアテンザは、セダンやワゴンの販売ボリュームが小さい20〜30代では高いシェアを占めていたが、主要ユーザーの40代以上ではシェアが低かった。「クルマ好きの大人」に支持されるために、デザインや機能の面で質感の向上を狙った。
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