インタビュー
社員の働き方を変える実にシンプルな方法 カルビー・松本会長:「プロ経営者」インタビュー【前編】(4/4 ページ)
「プロ経営者」として日本を代表するカルビーの松本晃会長兼CEO。今月末でカルビーの会長職を退任予定の松本氏に、同社での9年間を振り返ってもらうとともに、注力した働き方改革についてインタビューした。
楽しいこと、そして絶対に成功する自信があれば
――今後のことについても教えてください。ご自身がチャレンジしたいことはありますか?
具体的にはありません。こちらから「おたくの会社で働かせてくれ」というスタイルはなかなか難しいので、相手からいろいろと声を掛けてもらうことにはなるでしょう(編集部注:本取材は5月9日に実施)。そうすると、どんなところで何をしたいかだけです。最優先するのは、毎日楽しいこと。苦労も楽しみの1つですし、難しいことをやるのも楽しいですが、いずれにしても楽しくないと意味がありません。
2番目は、自分がやったら絶対成功するという自信、確信。これが最低の条件です。
あえて言えば、今までやったことない仕事をやってみたいと思います。所詮、仕事は何をやっても一緒ですが、カルビーを辞めて、他の菓子メーカーで働くということはないです。お菓子の産業は面白かったけど、大体分かったのでもういいです。
自分が新しいことにチャレンジしたいと思ったら、勉強して、頭使わないと絶対にできないですよ。人間が生きていて何が一番楽しいのかといえば、頭使うこと。学んで、頭を使って、考えて考えて、実行して成功したら、それが最も面白い。そんな仕事があればやってみたいと思っていますよ。
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