大手仮想通貨取引所Bitfinexにまたサイバー攻撃 ビットコインは下落:DDoS攻撃
香港に拠点を置く世界最大級の仮想通貨取引所Bitfinexが6月5日、サイバー攻撃を受け取引を一時停止した。複数のサーバから大量の処理負荷を与えてサービスを停止させるDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受けたようだ。
香港に拠点を置く世界最大級の仮想通貨取引所Bitfinexが6月5日、サイバー攻撃を受け取引を一時停止した。複数のサーバから大量の処理負荷を与えてサービスを停止させるDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受けたようだ。
米CNBCの取材に対し、同取引所の広報担当者は、「今回の攻撃で影響を受けたのは取引のオペレーションだけで、ユーザーのアカウントや関連する勘定の残高などはリスクにさらされなかった」と語った。
現在はサービスを再開している。
CoinDeskによれば、ビットコインの価格はこの事件を受け2%下落。一時は7373.47ドルまで下がった。
Bitfinexは2017年6月にもハッカーの標的になっており、16年8月には12万ビットコインを盗まれ取引を一時停止していた。
セキュリティは世界の仮想通貨取引所共通の課題であり、これまでもいくつもの仮想通貨取引所がサイバー攻撃などによる被害に合っている。
今年1月に日本の仮想通貨取引所コインチェックで5億ドル相当の仮想通貨「ネム(NEM)」が流出するという事件が起こった。
17年12月には韓国の仮想通貨取引所Youbitがデジタル資産の約17%を失い、その後親会社Yapianは破産に追い込まれた。
東京に本拠地を置いていたMt.Gox(マウントゴックス)については最初に注目を集めたハッキング事件である。同取引所は14年に破産。ユーザーが保有していた75万ビットコインと同取引所が保有していた10万ビットコインが消失したと言われている。
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