佐賀に移住すると、東京より仕事のステージが1段上がるという話:地方で働く(1/3 ページ)
東京から佐賀県伊万里市へと移住して1年ほど経ちました。周囲からは仕事の心配などをされますが、意外に何とかなっているどころか、実は仕事の量・質ともに格別のメリットを実感しています。今回は「地方に移住するとなぜ仕事のステージが1段も2段も上がるのか」、その理由を3つにまとめてご説明します。
はじめまして。フリーのWeb/書籍ライター歴13年、イワタテと申します。
2017年3月に、東京から佐賀県伊万里市へと移住して1年ちょっとが経ちました。周囲からは「地方に、しかもあの佐賀に仕事なんてあるの?」と心配されますが、意外に何とかなっているどころか、実は仕事の量・質ともに格別のメリットを実感しております。
そこで今回は「地方に移住するとなぜ仕事のステージが1段も2段も上がるのか」、その理由を3つにまとめてご説明します。自営の方も、会社員の方も、地方進出を考えている企業の方も、どうぞ読んでやってください。
理由1:競合がいないので市場を独占できる
その地域にない技術を持った人間が移住すると、驚くばかりの注目をされます。私が「ライター」として佐賀県に移住したことをSNSやブログ(別にあらかじめ有名なわけでもないアカウント)で宣言しましたところ、逆に取材が殺到してわずか1年ほどの間にテレビ番組6本、テレビCM1本、ラジオ番組2本、新聞記事3本、そのほか、市報や県内広告物など、計15本を超える多数のメディア出演をさせていただくことになりました。
東京の中では1000人のうちの1人のライターでしかなかった私ですが、ただ佐賀へ移住しただけでオンリーワンのライターとして注目を浴びてしまった……。これは、県内に競合となる専業ライターがまだ存在していないか、彼らがまだ十分にPRできていないということを証明しています。
仕事がないと思われがちな地方ですが、単純に人口比を考えたら仕事の総量が少ないのは当然。でも1000の仕事があってそれを1000人で分け合うのと、10の仕事があってそれを1人だけで独占できるかも、という可能性を比べたら、チャンスはむしろ地方に多いように感じています。
需要と供給の関係で言ったら仕事は地方のほうが多いです。そして、その仕事における「佐賀県代表」みたいなポジションは取りやすいです。移住早々に大きな口を叩いて恐縮ですが……。
私自身は、露出が増えて同業他者と差別化できたことで、移住先の佐賀県内にとどまらず、東京からの仕事の相談、依頼も以前より格段に増えました。移住するだけで仕事が増えるのだから、「地方には仕事がない」という認識はもう、いろんな意味で間違っているんじゃないかと思います。
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