2015年7月27日以前の記事
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仮想通貨が新たなシノギに 溝口敦が斬る「3つの山口組」ビットコインで「おくりびと」も出現(5/5 ページ)

現在、山口組は「六代目山口組」、「神戸山口組」、「任侠山口組」の3派に分裂し、臨戦態勢にある。仮想通貨が新たなシノギになるなど、カネの稼ぎ方も変わった。暴力団取材の第一人者が、3つの山口組の実相を斬る――。

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「3つの山口組」の帰趨は?

 3派の対立は今後どう展開するか。正直なところ判断は難しい。おそらく六代目山口組の高山若頭が来秋出所しても、効果的に他の2派を征圧、あるいは再統合できないのではないか。山口組の分裂は高山若頭が服役してから始まったことであり、服役中に山口組とともに、背景となる時代も動いている。辣腕で鳴った高山若頭だが、おそらく彼にしても変化には対応できまい。山口組3派は等しく沈下していくにしろ、新時代の暴力団を模索していることは間違いないからだ。

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「分裂騒動のキーマン」である高山清司若頭は19年秋に「出所」する(写真はイメージ)

著者プロフィール

溝口敦(みぞぐち あつし)

ノンフィクション作家、ジャーナリスト。1942年東京都生まれ。暴力団や新宗教に焦点をあてて執筆活動を続け、『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞等を受賞。近著に『山口組三国志 織田絆誠という男』(講談社)など。


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