ニュース
仮想通貨が新たなシノギに 溝口敦が斬る「3つの山口組」:ビットコインで「おくりびと」も出現(5/5 ページ)
現在、山口組は「六代目山口組」、「神戸山口組」、「任侠山口組」の3派に分裂し、臨戦態勢にある。仮想通貨が新たなシノギになるなど、カネの稼ぎ方も変わった。暴力団取材の第一人者が、3つの山口組の実相を斬る――。
「3つの山口組」の帰趨は?
3派の対立は今後どう展開するか。正直なところ判断は難しい。おそらく六代目山口組の高山若頭が来秋出所しても、効果的に他の2派を征圧、あるいは再統合できないのではないか。山口組の分裂は高山若頭が服役してから始まったことであり、服役中に山口組とともに、背景となる時代も動いている。辣腕で鳴った高山若頭だが、おそらく彼にしても変化には対応できまい。山口組3派は等しく沈下していくにしろ、新時代の暴力団を模索していることは間違いないからだ。
著者プロフィール
溝口敦(みぞぐち あつし)
ノンフィクション作家、ジャーナリスト。1942年東京都生まれ。暴力団や新宗教に焦点をあてて執筆活動を続け、『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞等を受賞。近著に『山口組三国志 織田絆誠という男』(講談社)など。
関連記事
- Twitterで次に何が炎上するか当たる!? SNS上の話題を「未来予測」
ネット情報の分析会社が「SNS上で何が今後、話題になるか」の研究を始めた。SNSのユーザーがある情報について「共有・拡散したか」というデータを元に分析、企業の炎上対策にもつなげる。 - サイバー攻撃による仮想通貨の盗難、18年の被害額は既に11億ドル相当
2018年に入ってから既に11億ドル相当の仮想通貨がサイバー攻撃による盗難被害に合っている――米サイバーセキュリティ企業のCarbon Blackが米CNBCで仮想通貨の盗難に関する調査結果を報告した。 - 「ダークウェブ」への危機感、企業で広がり
犯罪の温床とされる「ダークウェブ」に“ダイブ”する会社が相次いでいる。情報漏えいなどを懸念する企業からの依頼で調査しており、ネットの「闇の世界」への危機感が高まっているようだ。 - 鉄道係員への「暴力」、2年連続で減少 原因は飲酒が最多
鉄道係員に対する暴力行為は、2016年度はどの程度発生したのだろうか――鉄道事業者計34社調べ。 - 暴力団との正しい“付き合わない方法”
ビジネスシーンで知らないうちに暴力団関係者と知り合っていたり、取引をしていたりすることも少なくありません。本稿では、暴力団関係者と出会ってしまった場合の正しい“付き合わない方法”を解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.