だから、本田圭佑は「稀代のヒール」として叩かれる:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
サッカーのW杯で日本が強豪コロンビアを撃破した。大会前はあまり盛り上がりを見せていなかったが、この勝利で注目度は大きく上がり、ネット上も大騒ぎ。賛辞を送られるメンバーのなかで、逆風にさらされている選手がいる。本田圭佑だ。
歴史を塗り替えた。サッカーのワールドカップ(W杯)・ロシア大会初戦で日本が大方の予想に反し、強豪コロンビアを撃破。W杯でアジア勢が中南米の代表チームを初めて下す快挙をやってのけた。日本国内ではまったく盛り上がらないだろうと危惧されていたサッカー日本代表への注目度が一転して大きく上がり、ネット上も大騒ぎだ。
ところが賛辞を送られる代表メンバーの中で、まだ相変わらず逆風にさらされ続けている選手がいる。MF本田圭佑(パチューカ)だ。コロンビア戦では後半25分から途中出場し、その3分後に左CKでFW大迫勇也の劇的な決勝ヘッドをアシスト。にもかかわらず、ネット上ではバッシングの声がなぜかいまだに鳴り止まない。
決勝ゴールのアシスト以外では不用意なバックパスを相手にカットされ、ピンチを招くシーンが見られるなど不満の残るプレーもいくつかあった。しかしセットプレーから本田が放った正確無比なキックがなければ、大迫のヘディング弾も生まれなかったのは紛れもない事実だ。
本来ならば日本を歴史的勝利へ導いたヒーロー。ところが「今まで批判ばかりして申し訳なかった」などと謝罪の意を表明するユーザーはほんの一握りで、「失点につながりかねないパスミスが多過ぎ」「そんなに活躍できていない」というトーンでブッ叩くコメントが大勢を占めたばかりか、「次の試合での本田起用は自殺行為」とスーパーサブとしての出場にも難色を示す書き込みまで散見された。
とにかく何をやっても今の本田は叩かれる。それこそ今大会でもゴールを量産して旋風を巻き起こしているポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドに匹敵するぐらいの活躍でもしない限り、本田に対するバッシングは沈静化しないだろう。コロンビア戦で見せた1アシストぐらいでは手放しで賞賛することなどできず、逆に粗探しでくまなく目を配った末に“口撃材料”を新たに見つけてここぞとばかりに徹底糾弾している。アンチの人たちを中心としたユーザーの多くは、とにかくサムライブルーの背番号4に辛らつだ。時に病的な怖さを感じることすらある。
関連記事
- 登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪
登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂に挑戦したものの、下山中に死亡した。「ニートのアルピニスト」として売り出し、多くの若者から支持を集めていたが、登山家としての“実力”はどうだったのか。無謀な死に追い込まれた背景を検証すると……。 - 700台のカメラを設置して、スーパーの「トライアル」は何を分析しているのか
スーパーマーケットの「トライアル」が、近未来を感じさせられる店舗を構えた。店内には700台のカメラを設置して、人の動きや商品棚をウォッチしているという。最先端の技術を導入して、どんなことが分かってきたのか。 - 卓球王者の張本が、いまひとつ支持を得られない要因
全日本卓球選手権の男子シングルス決勝で、14歳の張本智和が王者・水谷隼を破って優勝した。最年少優勝の偉業を達成したのに、いまのところ“張本フィーバー”は起きていない。なぜ新王者がいまひとつ支持されないかというと……。 - 「一蘭」にハマった外国人観光客は、なぜオーダー用紙を持って帰るのか
ラーメン店「一蘭」といえば、食事をするスペースが仕切られている味集中カウンターが有名である。珍しい光景なので、外国人観光客も写真を撮影しているのでは? と思っていたら、店員さんに「オーダー用紙を持ち帰りたい」という声が多いとか。なぜ、そんな行動をしているのかというと……。 - 「551蓬莱の豚まん」が新幹線で食べられなくなる日
新大阪駅で「551蓬莱の豚まん」を買ったことがある人も多いのでは。新幹線の車内でビールと豚まんを食した人もいるだろうが、こうした行為が禁止されるかもしれない。どういうことかというと……。 - W杯金星で「大迫半端ないってTシャツ」が人気沸騰 その由来は?
FIFAワールドカップで、日本代表がコロンビア代表を破る番狂わせを演じた。そんな中、「大迫半端ないって Tシャツ」の人気が高まり、ネット上で話題に。本人ではなく、高校時代の対戦相手の顔がプリントされているというが、どういうことか――。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.