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「プレ金」が低調なのに月末金曜に串カツ田中がにぎわう理由:売り上げが2割もアップ(2/2 ページ)
2017年2月にスタートした「プレミアムフライデー(プレ金)」。定着はイマイチなのに、串カツ田中のプレ金キャンペーンは好調だという。いったい、なぜなのか。
キャンペーンを消費者にすりこむ
「毎月5のつく日は●●デー」「この日に行くとお得になる」といった情報をお客にすりこむことに、多くの小売り・外食チェーンは力を入れている。例えば、ジャーナリストの長浜淳之介氏は、ゴーゴーカレーが販売促進策に数字の「5」を意識して組んでおり、毎月「5」のつく5日、15日、25日の「ゴーゴーデー」をお客に浸透させようとしていると指摘している(関連記事:「5」への強いこだわりで急成長 ゴーゴーカレーの巧妙な戦略 )。
プレミアムフライデー推進協議会事務局の調査によると、プレ金の認知度は約9割となっている。多くの企業で月末金曜日に早帰りする流れは定着しなかったが、プレ金の高い認知度を生かしたマーケティング戦略に串カツ田中は成功したといえるだろう。
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