本当にこのままでいいのか 日本版「フーリガン」の正体:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
サッカーの日本代表が奇跡を起こした。W杯前の下馬評は最悪だったのにもかかわらず、ベスト16入り。しかし、気になることがある。日本代表が勝利するたびに渋谷や道頓堀でバカ騒ぎする集団である。こうした連中は「フーリガン」と呼んでもいいのではないだろうか。
日本代表が奇跡を起こした。サッカーの2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア・グループステージ第3戦が28日に行われ、日本代表はポーランドに0ー1で敗戦。コロンビア戦に敗れ、勝ち点4ずつで並んだセネガルと得失点差、総得点、直接対決も引き分けで並んだものの、「フェアプレーポイント」(選手に出されるイエロー、レッドカードの枚数などに応じて減算されるポイント)の差でH組2位通過が決まり、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出が決まった。最後は薄氷を踏むような形になったとはいえ、ベスト16入りを果たしたことは素直に賞賛すべきだろう。
FIFAランキング61位の日本はW杯16強の中でも順位から見れば最下位。それにしてもよく、この位置まで上り詰めたものだ。開幕2カ月前に指揮官交代が強行されるドタバタ劇もあり、大会直前まで下馬評は最悪。だが、いざフタを開けてみるとチームは予想に反して世界の強豪を相手に大躍進を遂げ、日本国民のハートを一気にわしづかみにした。
一挙一動にブーイングを浴びせられていた本田圭佑(パチューカ)はスーパーサブとして持ち味を発揮するようになり、チームのピンチを救って今や手のひら返しで英雄扱いされている。グループリーグ2試合では凡ミス連発で猛バッシングの対象となっていた川島永嗣(メス)もポーランド戦ではFIFA公式サイトで大絶賛されるほどのファインセーブを見せたことで評価が一変し、現在はネット上でも激賞の嵐だ。
ジェットコースターに乗っているかのごとく評価が目まぐるしく変わる日本代表の戦いぶりを昨晩もハラハラしながら見守っていた人はきっと多かったに違いない。ちなみにロスタイムでイレブンたちは「コロンビアがセネガルに1点リード」の情報を知り、露骨なパス回しで時間を稼ぐ消極的な戦術を取ってポーランド相手に1点差敗戦の道を選んだ。リスクを避ける安全策の戦い方に対してスタンドからは大きなブーイングも浴びせられていたとはいえ、日本中の大半がサムライブルーのベスト16入りに狂喜乱舞した。
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