ニュース
「ローソンフレッシュ」8月終了へ 物流費高騰など影響:「ローソン フレッシュ ピック」に注力
ローソンが生鮮食品通販「ローソンフレッシュ」を8月に終了する。物流費の高騰などが主な要因。今後は、生鮮スーパーの食材をアプリで買える「ローソン フレッシュ ピック」に注力する。
ローソンは8月31日に、生鮮食品のEC(インターネット通販)サービス「ローソンフレッシュ」を終了する。2014年7月にスタートし、肉類、魚介類、野菜、乳製品など8000点以上の商品を展開してきたが、「昨今の物流費の高騰により、収益性の改善が思うように進まなかったのが終了の理由」(広報室、以下同)だという。
今後は、7月31日正午に口座振替サービスの利用を停止。8月1日〜20日正午にかけて「Pontaポイント」が通常時の4倍もらえる「『ローソンフレッシュ』大感謝セール」を行う。同セールの終了をもって商品の販売を停止し、8月31日に出荷を終える予定。
「ローソン フレッシュ ピック」に経営資源を集中
ローソンは18年3月に、成城石井などの生鮮スーパーの食材をスマホアプリ上で購入すると、ローソン店頭で受け取れるサービス「ローソン フレッシュ ピック」を始めている。現在は東京都世田谷区、渋谷区、横浜市などの約220店舗限定で行っているが、今後は同サービスの普及を目指すという。
ローソンは「『ローソン フレッシュ ピック』の開始により、ラストワンマイルサービスを具現化できたことも『ローソンフレッシュ』終了の大きな要因だ。両方のサービスを運営するよりも、新サービスに経営資源を集中すべきであると判断した」と説明。
「これからは、新サービスの対応エリア拡大に優先的に取り組んでいく」としている。
関連記事
- 100人超の社員と約280社を巻き込んだローソンの「発注改革大作戦」
ローソンが30年ぶりに発注システムを大きく変えた。夕方以降の品ぞろえを強化することと、店舗の在庫状況を見ながら柔軟に発注内容を調整できる仕組みを構築するのが目的だ。100人以上に及ぶ社員と280社近くが関わるプロジェクトはどのように進められたのだろうか。 - コンビニの蛇口からトマトジュースと牛乳が!? ローソンが「トマト尽くし」戦略
ローソンがトマトを多く使った新商品を相次ぎ発売する。朝昼夜の全シーンに対応した食べ方を提案し、健康に特化した商品戦略を打ち出す。 - 狙いは肉食系男子? 「ドンキ化」したファミマに行ってみた
ドンキのノウハウを注入したファミマの実験店舗がオープンした。商品の品ぞろえや陳列方法はこれまでのファミマからは想像もできないものだった。オープン当日の様子をルポ形式でお届けする。 - ファミマのバイト、“時代の流れ”で「茶髪OK」に
ファミリーマートがアルバイトスタッフの髪形に関する規則を緩和。従来は“黒髪限定”だったが、茶髪や金髪などでの勤務を認めているという。 - セブン‐イレブン、ATMとレジで送金受け取り可能に 国内初、口座介さず
企業の個人宛て送金をセブン‐イレブンのレジとセブン銀行のATMで受け取れるサービスが始まる。銀行口座を介さずに取引できるのが特徴。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.