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ペイミーとセブン銀行が業務提携 前払い給与をいつでも現金受け取り:「リアルタイム振込機能」活用
ペイミーとセブン銀行が業務提携を結んだ。給与前払いサービス「Payme」と「リアルタイム振込機能」を組み合わせて提供する。24時間365日の申請と給与受け取りに対応し、利便性を高めた。
金融ベンチャーのペイミー(東京都渋谷区)は7月2日、1日付でセブン銀行と業務提携を結んだと発表した。ペイミーの給与前払いサービス「Payme」と、セブン銀行が法人向けに提供する、振り込み指示を即座に実行する「リアルタイム振込機能」を組み合わせ、給与が欲しい時にいつでも現金で受け取れるサービスを構築する。
Paymeは、従業員が希望の金額をアプリ上で申請すると、給料日前でも口座に振り込むサービス。申請があると、(1)ペイミーがいったん従業員に前払いし、(2)企業は前払い分を指し引いた金額を給料日に支給し、(3)企業が前払い額をペイミーに支払う――という流れだ。ペイミーは手数料を収益源としている。
2017年9月にリリースし、18年5月に顧客企業が100社を突破。導入先は福利厚生の一環として活用し、離職率低下などに役立てているという。
従来は、平日午後1時までに申請があった場合は当日の支払いに対応していたが、それ以降は翌営業日に支払っていた。今回の業務提携により、Paymeとリアルタイム振込機能がAPI連携することで、この課題を改善。24時間365日の申請と受け取りに対応し、利便性を大きく向上させた。
ペイミーは「本サービスを足掛かりに給与の自由化を促進し、資金の偏りによる機会損失のない世界の創造を目指します」としている。
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