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「手のひら」だけで決済 イオン、実証実験スタートへ:静脈認証
イオンフィナンシャルサービスは7月12日、生体認証技術である「手のひら静脈認証」を活用したカードレス決済の実証実験を9月に始めると発表した。
イオンフィナンシャルサービスは7月12日、生体認証技術である「手のひら静脈認証」を活用したカードレス決済の実証実験を9月に始めると発表した。一部のミニストップ店舗でイオングループ従業員を対象に行う。
手のひらの静脈の情報とクレジットカード情報をひも付ける登録を行うと、専用端末に手のひらをかざすだけで支払いが可能になる仕組み。スマートフォンなども不要で、手ぶらでも買い物ができるようになる。
手のひら静脈の認証技術は富士通が提供。手のひらにある血管の本数が多く、複雑な配置になっていることから生体認証技術の中でも認証精度が高いといい、大手銀行のATMなどにも採用されている。外的影響を受けにくい体内情報なので偽造が困難であり、非接触形式のため衛生的なのも特徴だ。
イオンフィナンシャルサービスは「実証実験ではイオンカードのみで検証を行うが、他のクレジットカードなどでも対応するかを含め今後検討を進めていく」(広報担当者)という。2019年度中の本格稼働を目指す。
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