会社員が「昭和っぽい」と感じる働き方 2位は「長時間労働」 1位は……?:フレックス、テレワークは「今っぽい」
現代のビジネスパーソンが「昭和っぽい」と感じる社風や働き方は?――ワークスモバイルジャパン調べ。
現代のビジネスパーソンが「昭和っぽい」と感じる社風や働き方は? ビジネス向けチャットツール「LINE WORKS」を展開するワークスモバイルジャパンの調査によると、1位は「有給・病欠・産休などの休暇が取りづらい」(56.3%)だった。
2位は「働く時間が長い」(47.9%)、3位は「残業が評価される」(43.3%)と続き、長時間働いたり、休みを削って働いたりすることを「頑張っている」と評価する風潮は、現代では“昭和的”だと捉えられることが分かった。
4位は「会社の飲み会は強制参加」(39.4%)、5位は「上司が退社するまで帰れない雰囲気がある」(38.6%)。「社内決裁に時間がかかる」「会議の回数が多い」などの声もあった。
「残業代を稼ぎやすい」利点も?
こうした社風や働き方の不満点を聞いたところ、「慢性的に残業がある」「業務の進め方が非効率的」「IT利活用が進んでいない」「社員関係がプライベートまで及ぶ」などが挙がった。
一方、「年功序列で昇進できる」「残業代を稼ぎやすい」「社員同士の仲がいい」などと、“昭和的”な働き方のメリットを評価する声もあった。
フレックス、テレワークは「今っぽい」
では、社会人が「今っぽい」と感じる社風や働き方は? 調査によると、1位は「有給・病欠・産休などの休暇が取りやすい」(54.3%)。2位は「仕事が終わればすぐに帰ってもよい雰囲気がある」(45.5%)、3位は「残業時間と評価に関係がない」(43.3%)だった。
4位は「フレックスタイム制を導入し、社員全員が決まった時間に出社しなくてもよい」(42.1%)、5位は「テレワークなどを導入し、働く場所を柔軟に変えられる」(36.2%)――という結果になった。
ワークスモバイルジャパンは「『休暇』『労働時間』『残業に対する評価』に関する違いが、昭和的な働き方かイマドキな働き方かを分ける傾向がみられた」と結論付けている。
調査は6月25日〜27日にかけて、全国の20〜50歳の正社員を対象にインターネット上で実施。624サンプルの回答を得た。
関連記事
- 「金持ち企業」ランキング、2位は任天堂 1位は2年連続の……
「ネットキャッシュ」が潤沢な企業は?――リスクモンスター調べ。 - 「高校3年生が志願したい大学」を徹底分析 人気の明暗が分かれるワケは?
リクルート進学総研が「高校3年生が志願したい大学」ランキングを発表。会見に小林浩所長が登壇し、上位校が人気を集める理由などを解説した。 - 「65歳定年制」導入から4年 オリックスのシニア社員は活躍しているのか
他社に先駆けて「65歳定年制度」を導入してから4年がたったオリックス。制度の利用者は活躍しているのか。「HR EXPO」のセミナーで、グループ人事・総務本部 副本部長の直井厚郎氏が実態を明かした。 - “普通の会社員”には無縁!? 蔓延する「副業万歳論」のワナ
新進気鋭の雇用ジャーナリスト海老原嗣生が、働き方改革の実相を斬る。今回は「兼業・副業・ダブルワーク(Wワーク)推進」の陥穽を指摘していく。 - 働き方改革関連法の成立で仕事はどう変わるか?
働き方改革関連法が可決・成立した。国会審議では「高度プロフェッショナル制度(高プロ制度)」の是非が主な争点となったが、同法案がカバーする範囲はもっと広い。法案の概要と施行後にどのような影響が及ぶのかについて考察する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.