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ドンキの観覧車「えびすタワー」にVRゴーグル、何が見えるのか:肉眼でも景色は楽しめる
ドン・キホーテ道頓堀店には観光名所となっている観覧車「えびすタワー」がある。ドンキは8月1日からVR動画を使ったサービスを開始する。肉眼で景色を楽しめるのに、わざわざ観覧車の乗客にVRゴーグルを提供する理由とは?
ドン・キホーテは8月1日、「ドン・キホーテ道頓堀店(大阪市)」に設置している観覧車「えびすタワー」に、新コンテンツである「360°VR(バーチャルリアリティー)動画」を導入する。通常のゴンドラ料金は600円だが、VRゴーグルを着用する際には1600円になる。
広報担当者によると、ゴンドラから道頓堀の名物である戎橋(えびすばし)を肉眼で確認するのが難しい場合があったという。えびすタワーの乗客はVRゴーグルを装着することで、ゴンドラの外で空中浮遊しているかのような体験ができるだけでなく、戎橋や飲食店の看板などがはっきり見えるようにもなる。さらに、乗る時間を問わず、晴れた日の観覧車からの風景を楽しめる内容になっている。
えびすタワーは2005年にオープンした道頓堀店のシンボルとして誕生したが、定期点検を実施した結果、安全性の確保が難しくなったと同社が判断したため、08年から運転を休止していた。顧客からの要望を受けて運転を再開したのは18年1月である。
今回のサービスを導入した理由について広報担当者は「えびすタワーに乗ったことのあるお客さまに再度利用してもらいたいため」と説明した。道頓堀店は国内外からの観光客が多く訪れる店舗であり、来店動機につなげる狙いもあるという。また、夏休みが本格的に始まったため学生の需要も取り込みたいとしている。
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