就活川柳、「サークルの 副代表が 大発生」など入選 大賞に輝いた作品は……?:心にもSuicaにもチャージなし
19年春の入社を目指す就活生の悲喜こもごもを詠んだ「就活川柳」。大賞に輝いた作品は……?
人事向け情報サイトを運営するProFutureとWebメディア運営のリブセンスはこのほど、共同で募集していた「2019年卒 就活川柳・短歌」の受賞作品を発表した。19年春の入社を目指す就活生の悲喜こもごもがテーマで、184作品の中から選ばれた。
最優秀作品に選ばれたのは「不合格 心もSuicaも チャージ切れ」。作者からは「定期外の区間へと何度も足を運び、会社の説明会や面接に参加したのに不合格の通知をいただくと、心にもSuicaにもチャージが残っておらず、なえてしまいます」との声が届いた。
審査員は「この間チャージしたばかりのSuicaはもう残高不足になるわ、応募先からはお祈りメールが届くわとなれば、心が折れそうになるのも無理はない。ぜひ、心のチャージを」と受賞者を励ましている。
優秀作品は「お祈りを されないように 祈る僕」「ありのまま 見せたら絶対 落とされる」の2句。
前者は、不採用者に送られる「今後のご活躍をお祈り申し上げます」とのメールが来ないでほしいとの願いを込めた作品。後者は、選考で「ありのままの姿を見せて」といわれるが、その通りにすると全部落ちてしまう、との悲哀を詠んだ作品だ。
審査員は「不合格の通知すら送らない『サイレント』と呼ぶ方法を使う企業もある。学生はいつまで待てばいいのか分からないから、たちが悪い」「就活は、企業と学生の“化かし合い”だと昔からよく言われる」とコメントしている。
佳作には、面接で「サークルの副代表をやっていました」と自己紹介する学生の多さを皮肉った「サークルの 副代表が 大発生」、残業は多くないと聞いていた企業の人事から深夜に連絡が来る矛盾を詠んだ「受信時間 残業時間が 浮き彫りに」――など11作品が選ばれた。
作品の募集期間は18年7月2日〜19日。リブセンスの学生向け人材サービス「就活会議」の利用者から作品を募った。
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