「転職のリミットは30歳」は本当? 18年上半期に転職した人の平均年齢「31.6歳」:「年齢は関係ない」と考える人多数
人材会社パーソルキャリアが、2018年上半期に転職した人の平均年齢は31.6歳だったと発表。転職成功者の過半数が「転職に年齢は問わない」との意見を持っていることも分かった。
2018年上半期に転職に成功した人の平均年齢は31.6歳――。人材会社パーソルキャリアの調査でこんな結果が出た。年齢の内訳は、25〜29歳(39.6%)が最多。30〜34歳(23.3%)、40歳以上(14.0%)、35〜39歳(13.0%)、24歳以下(10.3%)と続いた。男女別の平均年齢は、男性は32.4歳、女性は29.7歳だった。
職種別にみると、転職成功者の平均年齢が最も高かったのは建築・土木の34.7歳。2番目は企画・管理(34.5歳)、3番目は事務・アシスタント(33.1歳)。最も平均年齢が低かったのは販売・サービス(29.9歳)だった。
パーソルキャリアは「建築・土木業界では、既存物件の修繕・改修や社会インフラの老朽化対策に向けた求人ニーズが引き続き高く、経験者だけでなく、若手や未経験者採用も活発です」と分析。
「採用ポジションが増加したビジネスコンサルタントや金融系バックオフィスを中心とした専門職でも若手の採用が増えています」としている。
過半数が「転職に年齢は関係ない」
ビジネス界では昨今、「転職のリミットは30歳で、20代のうちに転職しておくべき」「年齢を重ねてからの転職は苦労する」「早期退職した若手はなかなか再就職できない」――など、さまざまな説がささやかれている。
この点について18年上半期の転職成功者に意見を聞いたところ、58.6%が「転職に年齢は問わないと思う」と回答。特に専門職・技術系の職種に、こうした価値観を持つ人が多い傾向がみられた。
同社は「専門的な知識や資格、経験が求められることも多い仕事ですが、それだけに、培ってきた実績を生かせば年齢に左右されない転職ができる、と考えている人が多いのでしょう」とコメント。
「転職を考える上で大切なのは、年齢そのものではなく、仕事の成果やスキル、知識といった、あなたがこれまで身につけてきたことと、経験年数とのバランスです」と結論付けている。
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