インタビュー
天才プログラマー・佐藤裕介は限界を感じていた――知られざる過去、そこで得たメルカリ対抗策:2社を上場に導くも(2/6 ページ)
2018年2月に誕生したヘイ株式会社。代表取締役にはプログラマーの佐藤裕介さんが就任した。佐藤さんはGoogle出身で、フリークアウト、イグニスの2社を上場に導いた人物。そんな彼がheyを設立したのは、順風満帆に見えるキャリアの陰で抱えていた、自分のある「限界」を突破するためだった。
答えを求めて「ほぼ日」へ。そこで見つけたアイデアの種
そんなふうに悩んでいたとき、たまたま縁があり、株式会社ほぼ日へお邪魔する機会がありました。それが幸いなことに、僕にとって大きな転機になり、heyを設立したいと思うきっかけにもなったんです。
トップの糸井重里さんは20年前くらいからすでに「広告の限界」について言及していたような方です。だから、そこで働く人たちには見えていて、自分に見えていない景色がきっとあるんだろうと、直観的に思いました。
――求めていたヒントは見つかりましたか?
はい。「ほぼ日」のロイヤルカスタマーたちは、「ほぼ日」が出したアイテムをコレクターのように買います。それは「ほぼ日」のスタイルやカルチャー、つまり「作り手が信じるモノづくり」のファンだから、なんですよね。
誰よりも作り手自身が信じて作った商品が生み出す情緒的な消費は、人びとを幸せにする。ほぼ日でそのことを知り、感化され、僕も情緒的な消費を生む作り手たちに、強く興味を持つようになりました。
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