30〜50代の約7割が「異業種への転職」を検討中 その理由は……?:経験者にいい点・困った点を聞く
30〜50代の“ミドル世代”の69%が異業種への転職を検討している――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな事実が分かった。
30〜50代の“ミドル世代”の69%が異業種への転職を検討している――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな事実が分かった。理由は「新しい経験を通じて、自分を高めたいから」(54%)が最多。以下、「業界の将来性に不安を感じるから」(35%)、「より多くの求人情報を検討したいから」(30%)、「年収水準の高い業界へ移りたいから」(28%)と続いた。
「今の業界では力を発揮できないから」(22%)、「休暇などの待遇を改善したいから」(15%)との回答もみられた。
転職先として人気の業界は「メーカー」。異業種への転職を検討している人のうち、商社に勤めている人の約4割、メディカル業界やコンサルティング業界で働いている人の約3割がメーカーへの転職を希望していた。
過去にも異業種への転職経験がある人は58%。そのメリットを聞いたところ、「新たなスキル・知識を獲得できた」「視野が広がった」「仕事の幅が広がった」(ともに53%)、「新鮮な気持ちで仕事に取り組めた」(48%)などの回答が集まった。
「転職先は若い社員が多く、新鮮な気持ちで仕事ができている」「業種が変わっても、これまでの経験やスキルが生かせることが分かった」との意見があった。
一方、苦労したことは「新しい知識を覚えること」(53%)が最多。「異なる商習慣、業界風土になじむこと」(52%)、「実績がない中で、一から実績を積むこと」(41%)、「即戦力としての働きを求められること」(36%)と続いた。
「業界用語を覚えるのに苦労した」「最初のころは『認められていない』と感じ、信頼関係の構築に苦労した」「外資系企業に移ったところ、英語での仕事に戸惑った」との体験談もあった。
調査は6月29日〜7月31日にかけて、同社の転職サービス「ミドルの転職」の35歳以上のユーザーを対象に、インターネット上で実施。1151件の有効回答を得た。
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