阪神タイガースが低迷している“元凶”は誰か:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
今季もまた阪神タイガースがリーグ優勝を逃そうとしている。リーグ優勝は2005年を最後に今季も含めて、もう13シーズンも縁がない。弱い虎にイライラを募らせているファンは多いだろうが、チームの低迷を招いている元凶は誰か。
失敗したら怒鳴られるんじゃないか
選手たちが「プレーで失敗したら怒鳴られるんじゃないか」「いや、もしかするとベンチ裏でぶん殴られてしまうのではないか」などと鬼の金本監督に対する過剰な妄想をどんどん膨らませてミスを恐れるが余り、実力を発揮できなかったり、失敗を呼び起こしたりしてしまう指摘も聞こえてくる。これが本当ならば相手チームと対戦しているはずなのに選手たちの目は自軍ベンチを向いているという、チームとしては末期的な構図を作り出していることになる。
チーム内だけでなく、OBら周辺からも「今の金本監督は裸の王様」との声が多数出ている。首脳陣との意思疎通も盤石ではないようで、コーチ陣の一部は水面下で就職活動を始めているとの怪情報までささやかれているほど。
今季もV逸となれば首脳陣にメスが入るのは当然の流れであり、自分の身を守りたいコーチとしては沈みかけた船から何とか次の漂着地点を見つけたいと必死なのかもしれない。とはいえ、こんなバラバラの状態ではいつ空中分解しても不思議ではなく、これではたとえチームがCS出場権を得ても奇跡の下克上を成し遂げることは難しいだろう。
毎年のように出てきかけては伸び悩む「金本チルドレン」のメンバーの中で、ここ最近は23歳の大山悠輔内野手や19歳の才木浩人投手が指揮官から強化指定選手として目をかけられ続けているようだ。だが、この若い2人も光る要素は時折見せながら、チームを根底から「超変革」に結びつけるような活躍はまだ継続できずにいる。我慢の限界に達したチーム内からも「偏重起用じゃないのか」という、うがった見方まで出てくる始末で、それだけ金本監督に対する求心力が低下している証拠とも言えよう。
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