「なぜ売れるか分からない」 ドンキ化したファミマの人気商品に幹部が困惑:冬の商品なのに夏にも売れる(2/2 ページ)
ドン・キホーテのノウハウを取り入れた共同実験店が6月にオープンした。店舗の売れ筋商品を分析したところ、ある商品が上位に食い込んだ。ファミマの幹部は「なぜ売れるのか分からない」と原因を分析しきれていない。
ファミマを悩ます焼き芋
実験店で販売している焼き芋は、専用の焼き芋機に生のサツマイモを入れ、60分加熱して提供している。これはドンキと同じ方式だ。ドンキの広報担当者は「焼き芋は人気商品で、期間限定で販売している店舗もあれば、通年販売している店舗もあります。焼き芋機はレジ横に置いているのですが、においにつられて来店するお客さまもいます」と説明する。
焼き芋の存在について佐藤氏は以前から気にしていたようで「スーパーのマルエツ(東京都豊島区)のように、入口で焼き芋を通年販売しているところがありますが、なぜ売れているのか、いまだにわれわれは分かっていません」と語る。
佐藤氏によると、ファミマと統合が進んでいるサークルKサンクスでは焼き芋を販売していたことがあるという。その当時のマニュアルや原材料であるサツマイモの仕入れルートはあるので、「(ファミマでも焼き芋の販売に)トライしてみたい」と語った。
ただ、現在、ファミマの店舗数は約1万7000店にまで膨張しており、全ての店舗に焼き芋を安定的に供給するのは難しく、早期の実現は簡単ではないとの見通しを示した。
日本の小売業の最先端を走るファミマにとって、焼き芋は気になる商品なのだが、いろいろな意味で扱いづらい商品のようだ。
【お詫びと訂正:2018年9月12日午前6時の初出で、「『情熱価格極氷』(ロックアイス)」と記載いたしましたが、誤りでした。「ロックアイス」は小久保製氷冷蔵株式会社の登録商標であり、「情熱価格極氷」とは関係ありません。9月12日午後6時、該当箇所を修正いたしました。お詫びして訂正いたします。】
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