東京五輪のボランティア、26日から募集開始へ 運営支援など約8万人:やりたい人は2割前後?(2/2 ページ)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、同大会のボランティアを募集すると発表。募集期間は9月26日午後1時から12月上旬。笹川スポーツ財団が行ったスポーツボランティアに関する調査では、ボランティアをしたい人は2割前後であることが分かった。
東京2020大会のボランティア募集に先立ち、スポーツに関する調査・研究を行う笹川スポーツ財団(東京都港区)はこのほど、国民のボランティア参加の意向に関する調査結果を発表した。
調査によると、「東京2020大会のボランティア活動に参加したい」と考えている人は、オリンピックでは23.1%、パラリンピックでは17.7%だった。
参加したい理由は「日本で開催されるから」「スポーツが好きだから」「選手のプレーをそばで見たいから」「人の役に立ちたいから」「国際交流したいから」などが挙がった。
同大会のボランティアに参加したい人に過去の経験を聞いたところ、約15%が「スポーツ関連のボランティアをした経験がある」と回答した。
過去に行った活動は「地域のスポーツ大会・イベントの運営や世話」(39.3%)、「スポーツ指導」(29.3%)、「団体・クラブの運営や世話」(25.0%)などが挙がった。
同財団 スポーツ政策研究所の澁谷茂樹主席研究員は、「東京2020大会のような大規模イベントに参加したボランティアは、その後もスポーツやその他の分野でボランティアとして活躍してほしい」とコメント。
「そのためには、大会組織委員会や開催地の自治体が、ボランティアの選考・養成から活動終了に至るまで、大会後の活躍も想定して制度設計することが求められる」と提言している。
調査は18年3月に、20〜69歳の男女を対象にインターネット上で実施。1万サンプルの有効回答を得た。
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