レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた:3歳の息子はおおはしゃぎ(3/7 ページ)
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。
レゴホテルのサービスは悪くない
ホテルのロビーでチェックインの手続きをしていると、1歳になる次男が勝手に歩き始め、他の宿泊客にぶつかりそうになった。すると、ホテルのスタッフが事前に制してくれただけでなく、一緒に遊んでくれた。ホテルでの朝食の時もそうだが、どのスタッフも笑顔で子どもを楽しませようとしてくれた。
レゴホテルには“レゴのプール”のほかに、ジャングルジムのような施設や、プレイステーション4でレゴのゲームが遊べる部屋がある。さらに、水遊びができる「ウォータープレイエリア」(利用は事前予約が必要)や、スタッフと子どもがレゴを一緒に組み立てる「クリエイティブ・ワークショップ」といったイベントも開催している。エレベーターの中や、宿泊部屋にも子どもが楽しめる仕掛けがいくつもあった。家族4人分の宿泊費は、朝食込みで3万7600円だった(料金は予約日などによって異なる)。
午後5時半でラストオーダー?
宿泊当日、夕食をメイカーズピアにある飲食店でとることにした。子どもが好きな和食が食べられるお店に向かったところ、店員から「ラストオーダーの時間を過ぎています」と告げられた。驚いて時間を確認すると、午後5時45分。この店のラストオーダーは午後5時30分だという。
メイカーズピアには、ラーメンやステーキを出すお店もあり、こちらは開店しているのだが、子どもを連れて入店できる雰囲気ではない。歩いて行ける場所にファミレスやコンビニも見当たらず、あやうく“ディナー難民”になりかけた。
子ども連れでも問題なさそうな飲食店を見つけた。店内に客はおらず、がらんとしている。店が暇ということもあってか、店長らしき男性が話しかけてきたので、メイカーズピアの状況についていくつか聞いてみた。
出店しているお店はレゴランドの閉園時間から1時間経過したら店を閉じていいというルールになっているという。平日はお客が少ないので、本当はもっと早く閉店したいが、仕方なく営業しているところもある。そういったお店がラストオーダーを午後5時30分に設定しているのだとか。また、この飲食店は名古屋の市街地から遠いこともあり、人手不足で苦しんでいる。時給を数百円上げてもなかなか人が集まらないと男性は嘆いていた。
食事を済ませ、店を出ると大音量の音楽とともに噴水ショーが始まった。しかし、広場に人気はなく、広場に面した店舗にいる客も少ない。噴水ショーを眺めているのは、われわれ以外にはアジア系の観光客と思われる1人だけだった。
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