「ミレニアル世代」は貯金好き? 生まれ育ってきた厳しい環境が影響か……:投資への関心も高め
調査会社マクロミルがお金に関する意識調査を実施した結果、こんな実態が浮かび上がった。1980年〜2000年代初頭生まれのミレニアル世代は、他の世代と比べて貯金への意識が高いという。
「ミレニアル世代」は貯金好き――。調査会社マクロミルがお金に関する意識調査を実施した結果、こんな実態が浮かび上がった。1980年〜2000年代初頭生まれのミレニアル世代は、他の世代と比べて貯金への意識が高いという。
貯金の実施状況について聞いたところ、「貯金をしている」ミレニアル世代(25〜38歳)は54.7%いたのに対し、「15〜24歳」と「39〜53歳」の世代で貯金をしている人は4割に満たなかった。
「ひと月の平均貯金額」をみても、ミレニアル世代は2万5996円と他の世代(15〜24歳:1万5992円、39〜53歳:2万5424円)よりも多く、貯金に対する意識が他の世代よりも高いことがうかがえた。
また、ミレニアル世代の「ひと月に自由に使える平均金額」は2万7148円(15〜24歳:2万2893円、39〜53歳:2万8799円)、「ひと月にプライベートで使う平均金額」は2万2746円(15〜24歳:1万8245円、39〜53歳:2万2842円)――など、ミレニアル世代が他の世代を上回っているのは貯金額だけであることも分かった。
同社は「金融危機や格差拡大、気候変動の問題などが深刻化するといった、ミレニアル世代が育った厳しい社会情勢が影響している」可能性があると分析している。
さらに、投資や資産運用に「興味を持っている」と回答したミレニアル世代は44.4%(15〜24歳:34.8%、39〜53歳:38.1%)と、ミレニアル世代は貯金だけではなく資産を増やすことへの関心も高いようだ。
調査は8月20〜21日にかけて、15〜53歳の男女を対象にインターネット上で実施。有効回答1000件のデータを基に算出した。
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