マツダ「CX-5」改良 新開発の車両安定化技術を搭載:MT車も追加設定(1/2 ページ)
マツダは、SUV「CX-5」を商品改良し、11月22日に発売する。新開発した車両運動制御技術を搭載。MT車も追加設定した。
マツダは10月11日、スポーツタイプ多目的車(SUV)「CX-5」を商品改良し、11月22日に発売すると発表した。国内初導入の新型エンジンのほか、新開発した車両運動制御技術「G-ベクタリング コントロール プラス」を搭載する。10月11日に予約受注を開始した。
CX-5は、2012年に初代モデルを発売。17年2月に現行モデルを発売した。現在、マツダの世界販売台数の4分の1を占める。
今回の商品改良では、国内向け車種として初めて、2.5リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を設定。低速から中速、さらに高速まで意のままに加速するような運転を楽しめるという。
「G-ベクタリング コントロール プラス」は、ハンドル操作に応じて車両の動きを制御する「G-ベクタリング コントロール」を進化させた技術として新開発した。今回、ブレーキによる車両姿勢安定化制御を新たに追加。ハンドルを戻す操作に応じて外輪の動きを制御し、車両を直進状態へ戻す。緊急時の危険回避能力を高めるほか、高速走行時の車線変更や雪道など滑りやすい路面走行の際も、車両の動きを安定させることができるという。
クリーンディーゼルエンジン搭載車には、6速マニュアルトランスミッション(MT)を追加設定した。MT車の設定は、同等クラスの国産SUVでは唯一になるという。
また、最上級グレードとして、特別仕様車「Exclusive Mode」を設定し、同時に発売する。シートには滑らかな素材のナッパレザーを使用し、本物の木を素材とする「本杢」の加飾パネルも採用。高品質の素材と高い技術によって、洗練された空間をつくり上げた。
商品改良モデルの税込価格は257万400円〜355万8600円。「Exclusive Mode」は365万400円〜388万2600円。
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