運輸業界の平均年収ランキング JR3社、ANA、JALの中で最も稼げる企業は?:トップは賞与が充実の……
運輸業界の中で平均年収が最も高い企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査を実施。JR3社、航空大手2社などがランクインした。
運輸業界の中で平均年収が最も高い企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査した結果、1位はJR東海(東海旅客鉄道)で540万円だった。2018年の春季労使交渉(春闘)で月額1300円のベースアップを実施し、夏期には約3カ月分のボーナスを支給している同社は、社員から待遇面を高く評価されていた。
主な声は「基本給+各種手当の合計としては平均以上の印象。年収の中の賞与の割合も高く、全体の年収は世間一般からみればとても良い」「仕事内容や仕事量に対する報酬は満足。休みも保障されており自分の時間も十分ある」など。
2位はJR東日本(東日本旅客鉄道、452万円)。各種手当が充実している同社は、社員から「駅や乗務員区などのいわゆる『現場』は、超勤手当、職務手当、乗務などがきっちり支給される。ボーナスも年間約6カ月分支給される」と評価されていた。
3位はANA(全日本空輸、440万円)。国内線・国際線のどちらでも国内トップの売上高を誇る同社は「宿泊時の手当や福利厚生なども大企業らしく充実している」と評価されていたが、「いろいろな雇用体系の社員がおり、入社時期によっても給与に大きく差が出る」との指摘もあった。
4位は日本通運(438万円)。18年の春闘で5260円のベースアップを実施し、年2回の賞与で計118万円(前年比+9万円)を支給している同社は、「会社が大きいので安定している」「賞与も年2回出ており、このご時世では安心感がある内容」などと安定性を評価されていた。
5位はJAL(日本航空、434万円)。「制限はあるが、国内・国際線の無償チケットが制毎年配布される。他社の便も、航空会社社員向けチケットを割安で購入できる」など、航空券の優待制度が支持されていた。
6位はJR西日本(西日本旅客鉄道、411万円)。主な意見は「ボーナスは年2回、基本給の2.6倍が夏・冬の2回支給される(計190万円程度)。退職金制度も算定基準ができていて充実している」など。
7位以下は山九(409万円)、ヤマト運輸(387万円)、佐川急便(同)、日本郵便(349万円)――と続いた。物流各社は、収入のアップダウンが激しくない点(山九)、扶養手当や地域手当などがある点(ヤマト)、一定の住宅手当がある点(佐川)、営業成績に応じてインセンティブが出る点(日本郵便)などが評価されていた。
調査は13年4月1日〜18年3月31日にかけて「キャリコネ」に正社員として登録しているユーザーから、給与明細に関する投稿が20件以上寄せられた企業のデータを対象に実施した。
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