「小さなプロジェクトの集合体」が世の中をよりよくする――ポストミレニアル世代の幸福論:ニーズを拾い、集める(2/4 ページ)
「ポストミレニアル世代」のベンチャー経営者、Yokiの東出さんに、日本のスタートアップシーンに対する考えや「小さなプロジェクトを立ち上げやすい環境」をつくる目的、そして「幸せ」についても尋ねてみた。
クラウドファンディングで可視化される「小さなニーズ」
WORK MILL: 東出さんはどうやって今のような考えにたどり着いたのでしょうか。
東出: どうなんですかね……何がきっかけだったのかはわからないですけど、ニーズが多様化していて、そこを埋めなければ、という意識は昔からありました。何というか、「こんな未来があったらいいよね」というイメージはあるけど、逆算してみると全然そこに届かないな、という感じはあります。
例えば、少し前にクラウドファンディングで別府市の「湯〜園地プロジェクト」が話題になりましたけど、「投資」はなかなかつきにくい事例だと思います。でも「クラウドファンディング」ならおもしろそう!とか、なんかいいよね!くらいで資金を集められる。そういうインフラって、単純に面白いなぁと思います。1000人の人がクラウドファンディングなど環境を使って自分のやりたいプロジェクトを実現できて、日銭を稼ぎながら自己実現できたらめちゃくちゃおもしろいんじゃないかと、思っていて。
WORK MILL: 確かに、1000人の人が「自分の思いを掲げて、資金を集める」ということを実践すれば、多くの人の価値観が変わりそうです。
東出: 価値観が変わるというより、既にそういう価値観を持っている人はたくさんいたと思うんです。ただ、これまでは単純に「こういうことがしたい」という人と、「こういうことにお金を払いたい」という人をつなげるものがなかったんです。やっと、それが可視化されるようになったのかな、って。
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