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やまやとチムニー、居酒屋「つぼ八」買収:店舗数拡大でシナジー
やまやとチムニーがつぼ八を買収。やまやが53.8%、チムニーが34.0%の株式を取得する。店舗数を拡大するとともに、物流面や商品開発などのシナジー効果を狙う。
酒類のディスカウント販売店を展開するやまやと、同社子会社で居酒屋チェーンを運営するチムニーは10月29日、居酒屋チェーン運営のつぼ八を買収すると発表した。
11月30日付で、つぼ八の大株主の日鉄住金物産から、やまやが53万8000株(53.8%)、チムニーが34万株(34.0%)の株式を取得。つぼ八はやまやの連結子会社、チムニーの持分法適用関連会社になる。取得額は非公開。
チムニーは居酒屋「はなの舞」「さかなや道場」などを展開し、全国47都道府県に747店舗を構える。つぼ八は「つぼ八」「伊藤課長」など、全国に241店舗を展開。両社の店舗数を合わせると、988店舗と業界有数の規模となる。
店舗展開を強化した上で、物流・商品供給・メニュー作成・店舗営業などの面で協力し、シナジーを生み出す狙い。チムニーは関東圏を中心に出店している一方、つぼ八は北海道や郊外に店舗数が多いほか、海外にも14店舗を持つことから、地域的な補完関係も築けるとしている。
やまやは「(買収によって)やまやグループの経営戦略をさらに強化し、企業価値の向上につなげていく」としている。
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