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「70点の及第点狙いじゃ、その先に何もない」 ココナラ・南章行社長:【新連載】神田れいみの「突撃! 社長のガチンコ人生論」(3/5 ページ)
フリーアナウンサーの神田れいみです。この連載ではさまざまな業界で活躍する経営者にインタビューし、彼ら自身の「働き方」や「生き方」に迫ります。第1回目は、ココナラの南章行社長にお話を聞きました。
いつの日か決められなくなってしまった……
さて、南さんの「意思決定」という話を聞いて、私は自分の中高生時代を思い出しました。
当時の私は自我が強く、「これは好き、あれは嫌い」、「これは頑張るけど、あれはやらない」など、あらゆることに対して自分の意見を持って行動していました。例えば、そのころ流行ったディズニー作品「ハイスクール・ミュージカル」を観て、米国で学生生活を送りたいと思い、留学を決意しました。
実際に異国で暮らしてみると辛いことばかりで、「帰りたい」と何度も涙ながらに両親に電話をしましたが、そのたびに「自分が決めたことなんだから、最後までやり遂げなさい」と言われました。ことあるごとにもがき苦しみ、乗り越えていく。その繰り返しの毎日。今思えば、その留学経験が私を何倍にも成長させてくれました。
一方で、今の私は真逆。いつからでしょうか、意思決定によるリスクを恐れて、安全ルートを選びがち。失敗はないけれど、ワクワクや発見もない。失敗を怖がらずに大胆な意思決定をしたいけれど、その仕方も忘れてしまったのです。恥ずかしい話ですが、最近は洋服を買う、買わないも決められません。「着なかったらもったいないな。似合っているのかな」と考えるうちに、第三者の意見を求めてしまいます。そんな私は「70点」だと、南さんは指摘しました。
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