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台風で折れて中央線を止めた木の末路は? 「無残な姿」になるまでを撮り続けた:1カ月かけてコツコツ伐採(2/3 ページ)
9月30日の深夜に首都圏を通過した台風24号でJR四ツ谷駅の木が折れた。倒木の影響で10月1日には中央線が運転を見合わせたが、折れた木はその後はその後どうなるのか? 撮影を続けた
なぜ、折れた木以外も伐採したのか
台風で折れた木はいつ伐採されたのだろうか? JR東の広報担当者に聞いてみたところ「10月3〜30日にかけて、夜の時間帯を利用して不定期に伐採を行った」と回答した。
広報担当者によると、今後も強い台風が通過した際に同じような事故が発生するのを防ぐために、全ての木を伐採することを決めたという。さらに、これらの木々が傾斜地に生えていたことも決断を後押しした要因だった。ちなみに、今回伐採した木はJR四ツ谷駅の敷地内に生えていたため、意思決定から伐採までの時間が短く済んだが、線路脇の私有地に生えている危険な木を伐採する場合には交渉に時間がかかることがある。
伐採の手順は?
それでは、木はどのような手順で伐採されたのだろうか。広報担当者によると、1度に全てを切り倒してしまうと、倒れる方向が分からず、架線に接触する可能性があったため、少しずつ伐採することにしたという。幹を伐採する際には、木の上部をロープで固定する方法が採用された。
伐採作業は終電から始発までの間に行われたが、予定された作業が終わったあと、線路内に枝などが落ちていないかどうか、確認する時間も必要だった。そのため、少しずつ作業が進められる形になったそうだ。
再発防止のために、折れた木だけでなく周囲の木々も全て伐採する――。JR東はこのような決断を下し、迅速に作業を進めたのであった。
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