「いきなり!ステーキ」がいきなりギネス達成 24時間で1734食を提供:客足を回復させられるか(1/2 ページ)
いきなり!ステーキがギネス世界記録を達成した。チャレンジタイトルは「レストランにて24時間で販売されたビーフステーキ最多食数」で、1734食を提供した。客足を回復させるきっかけになるか
「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは、「レストランにて24時間で販売されたビーフステーキ最多食数」というチャレンジタイトルで、ギネス世界記録を達成したと発表した。2018年11月3日の午前11時から、「いきなり!ステーキ品川シーサイドフォレスト店」(東京都品川区)にてチャレンジを開始し、1734食を提供したという。
11月3日の午前11時には品川シーサイドフォレスト店の前に200人以上の行列ができた。当日、あいにくの雨模様ではあったが、勢いを持続させて記録を達成した。なお、「ワールドレコード達成キャンペーン」を11月6〜30日にかけて実施するという。
話題作りで勢いを維持できるか
いきなり!ステーキは店舗数を急激に伸ばしている。2013年に1号店を開店して以来、わずか5年足らずで国内の店舗数は300店を超えるまでになった。全国制覇も目前で、これまで“空白県”だった鳥取や青森にも相次いで出店。7月にオープンした「いきなり!ステーキイオンモール日吉津店」(鳥取県西伯郡日吉津村)では、列の先頭が見えないほどの行列ができた。
進出していないのは秋田県のみだが、11月30日にオープン予定となっている。また、海外進出も進めており、最近は米国出店が話題となった。
当初、いきなり!ステーキは都内の路面店を中心に店舗数を増やしてきた。比較的狭い店舗で、忙しいビジネスパーソンを相手に「低単価、高回転」のビジネスモデルで成長してきた。ただ、近年は多店舗展開を進めるにあたって、ロードサイドへの出店を重点的に進めてきた。18年12月期上期には商業施設内店舗を20店、路面店舗を11店オープンしたのに対し、ロードサイド型の店舗は一気に62店舗も増やした。
ロードサイド型店舗では、ファミリー層を取り込むために、立ち食いの席は大幅に減らし、ほとんどの店舗で全席椅子席を用意している。
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